新型コロナウイルス

今年も残すところあとわずかとなりました。今年は新型コロナウイルスの感染で始まり、いまだ収束が認められていません。秋から新型コロナウイルスの第3波がやってきております。予測されていたこととはいえ第3波が一番大きな波となっております。当院でも恒例の忘年会は残念ながら中止となりました。毎年忘年会に伴う抽選会をしておりますが、今回は、本日12月18日金曜日抽選会のみを行ないました。密を避けるために院内の数カ所と学園前もオンライン中継を行い、なかなかの盛り上がりでした。

本年春から私が担当している外来診察で、新型コロナウイルスに感染した患者さんは計3名おられました。1名は仕事で大阪ミナミの接待を伴う飲食店に勤務されてる方で、その方はボーイさんたちが新型コロナウイルスに罹患し始めた後、発熱があったために保険所に連絡したところ、大阪ミナミに臨時に作られていたPCRセンターを受診するように言われたそうです。残念ながら結果は陽性でしたが、インフルエンザよりも症状が軽かったとおっしゃっていました。患者さんはそのお店では接客してるわけではなく、受付のような仕事をしておられるそうです。しかしお店では、10代~70代までの女性の方はマスクをつけずに接待をしているそうです。そのようなお店に行く男性の方はかなりの覚悟は必要だと思います。もう1人の患者さんは大阪市内のオフィス街に勤める会社員の女性で、どこで感染したのかわからなかったそうです。患者さんにお話を聞くと、昼ご飯はいろんなところへ食べに行ったそうで、おそらくそういうところで感染したのではないかと考えます。

3番目の患者さんは12月に来院された80歳代の患者さんです。現在は手術後10年近くになるためで年1回の通院となっていました。11月にひ孫の七五三のお祝いの会があり、一家で個室を使って食事をしたそうです。患者さんご夫妻、娘さん、息子さんご夫婦、お孫さんやひ孫も新型コロナウイルスに罹患したそうです。たとえ家族であっても新型コロナウイルスは感染することをつくづく感じた次第です。いくら気をつけていてもこういうことが起こると思います。一番危険なのは、マスクをはずして飲食する会食だと思います。

当院では、食堂では一方方向に向いてしゃべらないで食事をすることになっております。いくら気をつけていても感染する事があるので、万が一感染しても他の人にウイルスを移さないという注意が必要と感じております。早く安心していろんな人と食事に行ける日常を取り戻したいものです。

大阪ブレストクリニック 院長 芝 英一 【認定資格】 大阪大学医学博士 日本外科学会認定医、専門医、指導医 日本乳癌学会専門医・指導医 NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構認定読影医 日本内分泌・甲状腺外科専門医