当院への新人職員の入職

3月末から4月にかけては、卒業、就職、転職、転勤、引っ越しなど慌ただしい季節です。当院でも4月に多くの職員が入職されました。まず、医局には2名の外科医が入職いたしました。2名はともに男性医師で、 1名は40歳代後半でもう1名はほぼ30歳です。男性医師は高齢化していたので、2名の入職で当院の医師の平均年齢は若返ることになりました。 お一人は大学病院の乳腺外科に長く勤務されており、乳腺外科のベテランの先生です。若い先生は大学卒業後、一般病院に入職され、救急医療や消化器外科をされていました。当院で乳腺外科の勉強を始めています。2名の外科医の加入により、乳腺外科が総勢総勢11名の大所帯になりました。11名のうち、9名は専門医を取得しており、もう1名も認定医の資格を持っています。専門医の9名という数は、大学病院やがん専門病院の乳腺外科よりも多いと思います。

また、看護師も3名の入職がありました。3名の看護師のうち、2名は認定看護師の資格を持った看護師さんです。

1名は緩和ケア認定看護師で、今まで緩和ケア病棟で勤務されていた経験をお持ちです。骨転移で痛みのある患者さんの疼痛管理や、再発患者さんや患者家族のケアに当たって頂いています。もう1名は乳がん看護認定看護師で、乳がん治療について最新の知識を持ち、乳がん治療の意思決定のサポートや、手術前後のケア、術後のリンパ浮腫予防の支援、ボディイメージ変容へのサポートを行っています。また、術後補助療法(化学療法や内分泌療法など)を受ける患者さんや再発・転移による治療を受ける患者さんに対して、身体的、心理的、社会的サポートを行って頂きます。以前から在職しているがん化学療法看護認定看護師の一名に加えて当院では一挙に3名の認定看護師が在職するようになりました。当院では乳がん治療にチーム医療を実践しておりますが、このチーム力が3名の認定看護師によりますます強力なものになると思っております。

また、医療技術部には1名の放射線技師の入職がありました。この放射線技師さんは放射線治療を当院で行いたいとの思いで入職されました。大病院では放射線技師さんはいろんな部署をローテーションするため、なかなか自分の希望する部署にずっと勤務することが困難な状況です。当院ではご本人の希望に沿い、自分が勤務したい部門に配属されるようにしております。もう1名の医療技術部へ入職した技師さんは超音波専門の技師さんです。超音波検査はマンモグラフィとともに、当院では診断に欠かせない検査の一つであり、超音波検査の技師さんは、早期に乳癌を発見するためには非常に重要な職種の一つであります。

残念ながら新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、毎年6月に行っていた職員の歓送迎会は今年も中止せざるを得ないと思います。昨年2月の毎年恒例の食事会のキャンセルをはじめ、6月の歓送迎会、9月の15周年の会等すべての宴会がキャンセルとなりました。現在、感染対策を行ったうえでオンライン飲み会を開くべく準備を進めております。新しい職員が入職されることになり、歓迎会を行って顔を覚えてもらうのは非常に重要なのですが、現在そのような歓迎会が開けないのは非常に残念です。早く新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、安全に飲み会が開かれることを願っております。

最後に新入職員に「ガンバレ!!」

大阪ブレストクリニック 院長 芝 英一 【認定資格】 大阪大学医学博士 日本外科学会認定医、専門医、指導医 日本乳癌学会専門医・指導医 NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構認定読影医 日本内分泌・甲状腺外科専門医