梅田イーマ分院の現状と新型コロナウイルス新規感染の減少
いつも月の半ばにはこのブログを書こうとしていますが、今月は梅田のイーマに新しい分院ができたために、その開院準備等で書くのが遅くなりました。梅田イーマの分院はまだ患者さんも少なく、また乳癌検診もマンモグラフィ施設認定が取れていないため大阪市の乳癌検診ができず、自費検診しかできないので患者さんや検診受診者はまだまだ少ないのが現状です。予約には余裕があり、待ち時間も少ないので梅田イーマでの受診をお勧めします。
新型コロナウイルスの新規感染が減少しています。これは非常に喜ばしいことですが、この減少の原因については専門家の間でもいろんな意見があり、これが減少の原因だという決め手はなさそうです。まずワクチン接種が進んだことが挙げられます。
2021年10月22日現在、日本で第1回目を接種している人は76.1%で、2回目を接種した人は68.6%でした。これを国別でみると、2021年10月20日現在、世界では韓国が79.2%と最も高く、次いでカナダの78.5%、フランスの78.0%イタリアの76.7%、中国の76.5%と続き、日本は第6位の76.1%となっています。日本は接種開始が遅れましたが、接種が先行していたイギリスは72.9%、アメリカはその後接種が進んでおらず、66.3%にとどまっています。政府分科会の尾身茂会長は、新型コロナウイルスの感染減少の原因としてワクチン接種の拡大以外に、下記の4つの要素を挙げました。
#1感染拡大要素がなくなった
7月下旬から8月にかけて、夏休みや連休、お盆休みといった人の移動が活発になる要素が集中する時期が過ぎ、要素がなくなったことが減少の背景にあると考えられています。
#2医療危機が伝わり感染対策
感染しても医療機関で受け入れられなくなって、自宅での待機となったり、自宅で亡くなる人が出たりするなど、医療が危機的な状況に陥ったことが広く報道されたことで、危機感が高まり、一般の人たちがさらに感染対策に協力するようになったと分析されています。
#3夜間の人出が減少
感染が拡大しやすい繁華街での夜間の人出では、東京都では、8月中旬ごろから9月下旬にかけ、4回目の緊急事態宣言が出される前の7月上旬に比べて25%から40%ほど減少した状態が続いたそうです。
#4天候の影響
気温や雨などの影響を受けた可能性も指摘されています。尾身会長は「科学的な根拠はまだない」としながら、気温が下がって屋外での活動がしやすくなり、感染が起きやすい狭い空間での接触の機会が減った可能性があると指摘しています。夏は締め切ったところで、クーラーをつけて換気がしにくいのでそのリスクが減ったことです。
いずれにせよ感染減少は喜ばしいことですが、第6波は必ず来るとほとんどの専門家は言っています。今後も感染対策をしていくことが重要と考えます。残念ながら院内全体の今年の忘年会や来年の新年会はまだできない可能性が高いと考えます。