比較的高齢の乳がん患者さんの術後放射線治療について

2023年2月に「ニューイングランドジャーナルオブメディシン」という世界的に有名な医学雑誌に、乳がん術後の放射線治療の有無による、乳房内再発の結果や、遠隔転移の有無、生存率の結果が発表されました。 乳癌で乳房温存手術を受… 比較的高齢の乳がん患者さんの術後放射線治療について の続きを読む

3年目に入った新型コロナウイルスの感染

2020年1月に中国 武漢から新型コロナウイルスの感染が日本に入り込み、早いもので丸3年になります。PCR検査の拡充やワクチン接種が進んでいますが、いまだに感染の勢いは衰えていません。当院でもこの間に院内で新型コロナウイ… 3年目に入った新型コロナウイルスの感染 の続きを読む

ティーエスワンの乳癌術後補助療法における適応拡大

大鵬薬品工業から発売されている経口抗癌剤のティーエスワンは、フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤で、消化管から吸収後に抗がん剤フルオロウラシル(5-FU)に変換される代謝拮抗物質のテガフール、体内で5-FUの分解を阻害するギメ… ティーエスワンの乳癌術後補助療法における適応拡大 の続きを読む

Her-2低発現の転移再発乳癌の治療

「2022年7月にHer-2(ハーツ-)陽性乳癌の治療の進歩」というタイトルでブログを書いていますが、今回それに関連した話をします。 2022年7月のブログの最後に記載した、2020年5月25日に日本で発売された抗悪性腫… Her-2低発現の転移再発乳癌の治療 の続きを読む

トリプルネガティブ乳癌に対するキイトルーダの適応拡大

2022年9月26日、MSD株式会社は、抗悪性腫瘍薬/抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ、以下キイトルーダ)について「ホルモン受容体陰性かつHER2陰性で再発高リスクの乳がんにおける術前・術後薬… トリプルネガティブ乳癌に対するキイトルーダの適応拡大 の続きを読む

リムパーザ(オラパリブ)の適応拡大について

リムパーザはDNA修復の主要酵素であるポリ(アデノシン5’ニリン酸リボース)ポリメラーゼ(PARP)を阻害する分子標的薬で、言い換えると、「塩基除去修復機構」を阻害する分子標的薬です。(図1参照)体の設計図であるDNAは… リムパーザ(オラパリブ)の適応拡大について の続きを読む

大リーグ ベーブルースと大谷翔平選手

大リーグ アメリカンリーグ・エンゼルスの投打の二刀流 大谷翔平選手が今年も大きな記録を打ち立てました。野球の神様と呼ばれたベーブルースが達成した、同一シーズン投手で10勝 ホームラン10本を、2022年8月9日(日本時間… 大リーグ ベーブルースと大谷翔平選手 の続きを読む

Her-2(ハーツー)陽性乳癌の治療の進歩

トラスツズマブ(ハーセプチン)が開発される前は、Her-2陽性乳癌は悪性度の高い予後不良の乳癌として知られていました。Her-2と呼ばれる乳癌細胞の表面にあるタンパクは乳癌の増殖に関係し、Her-2陽性乳癌は乳癌全体の1… Her-2(ハーツー)陽性乳癌の治療の進歩 の続きを読む